細編みで編む楕円形ですが、バッグの底などによく使われます。バッグのサイズを変えたいときなどの参考にしてくださいね。
目次
基本の楕円形の編み図
この楕円形の編み図は鎖編みで作り目を作り、その鎖編みを中心に1段目から細編みでクルクルと回りながら編んでいく編み図になっています。
細編みで楕円形を編む場合は、だいたいどの編み図もこんな感じですね。
この楕円形の編み図を基本に捉えて、目の増え方をどのようにやっていけば綺麗な楕円形が作れるか、「細編みで編む楕円形の法則」を紹介します。
この法則を身につけておけば、編み図を見ないでも楕円形が編めるようになりますよ♪
細編みの楕円形の法則:作り目が中心になる
楕円形は、1模様で考えて増し目をするより、作り目の鎖編みを基準にして増し目を考えていく方が簡単です。
この編み図は、最初に紹介した編み図と同じもので、基準になる部分を書き入れました。
これを使って説明していきます。
”作り目の鎖編みを基準にする”とは、作り目を常に中心にとらえていることが、この楕円形を攻略するカギとなります。
中心がブレると楕円形がきれいにできないので、もし、編み目が分からなくなりそうなら段数マーカーなどでしるしをしておくといいと思います。
細編みの楕円形の法則をとらえる3つのポイント
ポイント1:①青く囲った細編みの列
青く囲った細編みの列(編み図:①、もしくは①´)は、作り目の鎖編みと一直線(楕円形を編み図のように横にした時に)になる細編みで、楕円形のまるくなる部分の中心になります。
この中心は常に、細編み1目になるようにします。
※2段目で中心に細編み3目を編み入れていますが、奇数で増し目をすることで中心に細編み1目を取れる状態にしています。2段目の中心で、細編み2目や4目など偶数の増し目にすると、その段以降中心が2目になります。
ポイント2:②③赤く囲った細編みの列
赤く囲っている細編みの列(編み図:②、③ もしくは②´、③´)は、それぞれ、作り目の鎖編みの最初の目と最後の目に同列になるところです。
この間の細編み(編み図:※印のところ・②から③´の間と②´から③の間)は、作り目の鎖編みと同じ目数になり、この間では目を増やしたりしません。
ポイント3:増し目は①を中心に②、③に向かって対称にいれていく
目を増やしていくのは、赤い枠の細編みの列(編み図:②、③)と楕円形のまるくなっている部分の中心…青い枠の細編み(編み図:①)までの間で増し目をしていきます。
編み図を見てもらうとわかると思いますが、①のところから②までと、①から③までは、増し目が対称になるように入っています。
この増し目を入れるところを青い枠の中心から対称にしておかないと、きれいな形にならず、いびつな楕円形になっていってしまうので、必ず対称になるように増し目を入れてくださいね。
編む順番は、中心(青い枠の細編み)からじゃないので、ちょっとそこは考えないといけないのですが、慣れるまでは段数マーカーで青い枠と赤い枠にあたる細編み(編み図:①②③と)にしるしをしておくとよいと思います。
増し目を入れる場所
上の図を参考に…2段目から増し目をしますが、1段目の赤い細編みに編み入れるところだけに増し目をします。それ以外は作り目の鎖編みと同じ目数にしたいので、増し目はしません。
増し目を入れる場所ですが…3段目までなるべく多く、それ以降は形を見ながら増し目をします。増し目をするところがまるくなり、増し目をしないところは平になるので、そのどちらかが偏らないように、バランスよく、そして必ず中心から両側対象になるように編んでくださいね。
最終段の増し目は、目数調整用に楕円形の丸くなる部分にバランスよく入れます。
これは、模様のあるバッグなど編む時の目数調整です。あまり一部分に偏らないように入れます。
楕円の形と編み模様の数
楕円形にもいろんな形があります。細長い楕円形とかまるに近い楕円形とか…その形は、だいたい作り目の数で決まります。
作り目の鎖編みが多いと細長い楕円形になり、少ないとまるっこい楕円形になります。
サイズは、段数を増やすことで変わりますが、バッグなどでこの楕円形を編む場合は、バッグの大きさに合わせて作り目の鎖編みの数を決めるといいと思います。
また、バッグなどに模様がある場合は、楕円形の最終段をその模様の目数に併せないといけません。
その場合、楕円形の最終段の増し目で調整していくと簡単です。その場合もなるべく対象になるように入れていきますが、楕円形全体でバランスよく増し目をすればいいと思います。
※上の編み図を参考にしてくださいね。