ここで紹介する”細編みで丸く円に編む方法”は、たぶん、基本とされてる編み方とはちょっと違うかもしれませんが…この編み方は、結構編みやすくて、楽です。
そして、この細編みの丸い円が編めると、バッグの底やあみぐるみなど他の作品にも応用できます。
動画とともにご覧くださいね。
※2019年3月26日公開の「かぎ針編み初心者さん向け|ミニマルシェバッグ-1 編み図とその見方」の追記内容になります!
かぎ針編み初心者さん向け|ミニマルシェバッグ−1編み図とその見方
目次
細編みで丸く円を編む hime*himaの編み方
今回は、かぎ針編みの基本の編み方でもある細編みで丸く円に編む方法で、私がいつもやっている編み図を見ないで形作る方法を紹介します。
細編みで丸く円を編むには、増し目を均等に入れていく必要があるのですが、この増し目の入れ方のコツを覚えると細編みで延々編んでいく丸も簡単に編めるようになります。
今回、このページでは、目の増え方のコツを紹介したいと思います。
編み始めや細編みの編み方、丸くなっていく目の増やし方などは、動画を参考にしてみてくださいね。
また、動画の最後には、毛糸で丸く編んだものを簡単にコースターにする方法も紹介しています。
YouTube動画:細編みで丸く円を編む hime*himaの編み方
今回使う細編みで丸く円に編むための編み図
※9段目は、コースターに仕上げるために描いています。9段目の編み方の詳細は動画をご覧ください。
細編みで丸く円を編む時の増し目の入れ方のコツと編み方
細編みで丸く円を編むには、中心から外側へ1段ずつ均等に編み目を増やしながら編んでいきます。
1段目(作り目)を細編み6目で編み始めたら、各段6目ずつ目数を増やしていき、外側へ向かって目が増えて丸い形になっていきます。
2段目は6目増やして全部で細編みを12目にし、3段目でも6目増やして全部で18目にします。
4段目、5段目、6段目・・・と同じように編み目を増やしますが、目数を増やす場所は、円の中で均等な場所に増やしていきます。
実際に編んで目の増やし方を説明していきます。
※動画も併せてご覧ください。

中心から編むので、この状態で、小さな丸い円になっています。
(画像内の数字は、細編みの数です。)

各段6目ずつ増やすので、2段目の場合は、作り目の細編み6目に、2目づつ細編みを編み入れていきます。

「1 2、1 2、1 2・・・」と数えながら編んでいき、最後が2で終われば増し目が間違っていません。
(写真の数字は、目の数です。2は、同じ場所に編み入れるため赤字にしています。)



最後の目が細編みを2目編み入れて終われば、目数に間違いがありません。




hime*hima流 細編みで丸く円を編む時の増し目のコツ
ここまで編んでいてお気づきになったでしょうか?
hime*hima流 細編みで丸く円を編む時の増し目のコツは、「編んでいる段数と同じ目数の時が増し目になる」ことです!
これまでの画像にも補足として書いていますが、
- 2段目は、2目めを編む時に1目めの細編みと同じ場所に編み入れる(増し目)。
各段6目の増し目を均等にするには、2目ごとに増し目をしていきます。 - 3段目は、3目めを編む時に2目めの細編みと同じ場所に編み入れる。
各段6目の増し目を均等にするには、3目ごとに増し目をしていきます。 - 4段目は、4目めを編む時に3目めの細編みと同じ場所に編み入れる。
各段6目の増し目を均等にするには、4目ごとに増し目をしていきます。
編んでいる段数=増し目の位置(何目の時が増し目か)
↓↓↓
4段目=4目めに増し目(同じ場所に編み入れる)
↓↓↓
4段目=4目ごとに増し目
となります。
いかがでしょう??
編んでいる段数が何段目になるのかが分かっていれば、増し目の位置が何目めごとになるのかがわかると思います。
ざっくりと「段数と増し目の位置の目数が同じ」という段数と増し目の関係が分かっていれば、ずっと意識して数えなくても、編み図がなくても、丸く編むことができると思いませんか?


段数と増し目の関係はこのようになっています。


6段目〜7段目も同じで、6段目は、6目めに5目めと同じ場所に編み入れて、6目ごとに増し目を行い、7段目は、7目めに6目めと同じ場所に編み入れて、7目ごとに増し目を行います。
8段目、9段目と編んでいく場合も同じで、段数と同じ目数ごとに増し目をすると、均等な形の丸い円を編むことができます。
増し目のコツもう一つポイントは・・・?

それは・・・
増し目の位置は、いつも前の段で同じ場所に編み入れた目です。
”2目編み入れてるところの2目めはいつも増し目だ!”
って思って編むともっと簡単になるかもしれません。
段数がわからなくなっても、増し目の位置(細編みを2目編み入れているところ)がわかれば、増し目の位置を間違えませんよ!
作り目細編み6目から編み始めると六角形になります

6目ごとに増し目をしているので、細編みを2目入れているところが、角のようになってきます。
気にならなければ、このままでもいいかと思うのですが、もし、もっと丸らしくしたいと思われるなら、以下を参考にもう1段編んでみてくださいね。
六角形を解消するには最終段で目の調整をします
細編みで丸く円を編む場合に、六角形になること解消するのには、最終段で調整します。
今回は、7段目まで均等に増し目をしながら編んで、8段目が最終段ということで説明します。
もし、10段目で編み終わる場合、9段目まで均等に増し目をして、10段目で調節します。
このことを踏まえて下記ご覧ください。
また、これは、あくまで参考ということで、絶対というわけではありません。

7段目では、7目めで6目めと同じ場所に編み入れる増し目をするので、8段目では、8目めを7目めと同じ場所に編み入れる増し目になりますが、増し目の位置を手前にズラしたいので、8目の半分のところで増し目をします。
4目まで細編みを編んで、5目めの細編みを4目めと同じ場所に編み入れます。

ここからは、8目ごとに増し目を繰り返し編んでいきます。


また、増し目の数も、今回はわかりやすく説明するため6回増し目していますが、増やしても問題ありません。
増し目を増やすほど、より丸い形に近づきますが、増し目の位置は必ず均等に入れるようにします。
増し目の位置を均等にするには・・・
細編みで丸く円に編む場合、増し目の位置は必ず均等にしておきます。
10段目が最終段の場合、9段目までは全部で54目あることがわかります。
計算で出す場合は、
9(段目)×6(毎回の増し目の数=毎段6目ずつ増し目)=54目
で、この54目が割り切れる数の目数で増し目をするといいのですが、なかなか割り切れる数がない段も多いので、増し目の数を増やす場合、段数と同じ数の目数にしておくのが、一番無難です。
10段目で増し目を増やす場合、9段目までで54目あるので、54目は、9(段目)で割り切れるので、6目ごとに増し目をします。
そうすると最後に目が余ることなく、均等に増し目を入れることができます。
ちょっと難しく書いてしまいましたが・・・
簡単に言うと、
丸く円に整える場合、
段数と同じ目数の増し目を均等に入れる!=6目めの細編みを5目めの細編みと同じ場所に入れる!
と言うことだけ覚えておくといいかもしれません。
なので、増し目を増やして丸く円に形を整えるときは、「1・2・3・4・5 6、1・2・3・4・5 6、・・・」と数えながら編むといいと思います。
あまり多く増し目を入れるのも、少な過ぎるのも丸い形が崩れるので、その辺りも気を付けながら編んでくださいね。
※コースターに仕上げる方法は、動画をご覧くださいね。
最後の引き抜き編み目を引き締める理由
最後に・・・
動画をご覧になっていて、各段ごとに
「最後の引き抜き編みはしっかりと引っ張って小さくします!」
と書いていますが、動画にその説明が載せられなかったので、ここで補足しておきますね。
引き抜き編み目を小さくすることで編み間違いを防ぐ

引き抜き編み目をしっかりと引き締めないと・・・


もし、ここに細編みを1目編んでしまうと、その後の均等な増し目も目数も合わなくなり、少しずつ丸い形が歪んでくるので、編む目数を間違えないようにするために引き抜き編み目を小さくしておきます。
引き抜き編み目で出来上がりに違いも・・・
引き抜き編み目をしっかり引っ張っておくかどうかは、出来上がりにも違いが出てきます。
私は、しっかり引っ張ったほうがすっきり見えるように思うので、綺麗に仕上がると思っているのですが・・・
これはあくまで好みなので正解ではありません。
細編みで編む丸え円で作れる作品
細編みで丸く円が編めると、こんな作品を作ることができますよ〜





